スマホやSNSの普及により、動画コンテンツのシェアが急増しています。しかし、高画質な動画は大容量になりがちで、データ通信量や端末の保存容量を圧迫します。この記事では、無料で動画ファイルのサイズを小さくする4つの方法を説明します。これらの方法により、MP4を圧縮してサイズダウンすることができます。また、動画ファイルのサイズを圧縮するポイントについても説明します。

方法1. 動画編集ソフト

プロの動画編集ソフトを利用して、再生時間、解像度、ビットレート(kbps)、フレームレート(fps)、ファイル形式などを編集して、MP4動画をサイズダウン、圧縮することができます。Leawo Prof.Media はBlu-ray変換、Blu-ray作成、DVD変換、DVD作成、HD動画変換、オンライン動画ダウンロード、写真スライドショー作成、写真スライドショーをDVD/Blu-rayに焼くなどの機能を持つ究極メディア変換ソフトです。このソフト六つのモジュールに構成されています。MP4動画のサイズを圧縮したい場合は、このソフトを利用して、解像度、コーデックなどのパラメータを調整することができます。

Leawo Prof.Media
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以下は動画編集ソフトを使って動画を圧縮する手順です。

  1. Leawo Prof.Mediaを起動します。そして、「動画変換プロ」モジュールを選択します。
  2. prof.mediaメイン画面
  3. 圧縮したい動画ファイルをLeawo Prof.Mediaに追加します。動画の出力概要が表示されます。
  4. 動画概要
  5. 変換したい動画の出力フォーマットを選択できます。MP4をおすすめします。
  6. 出力形式
  7. 動画形式のプロファイル編集を行います。動画のコーデック、解像度を編集することができます。H.264をおすすめします。
  8. プロファイル編集
  9. 「動画編集」ボタンをクリックすると、映像の時間をカットしたり、画面効果を調整したり、動画を3D化したり、ノイズを取り除くなど、様々な編集作業を行うことができます。
  10. 時間カット
  11. 最後に、動画のサイズを確認し、「変換」ボタンをクリックし、変換を開始します。
  12. 出力先設定

    動画ガイド:

方法2. 動画圧縮サイト

オンラインでMP4動画を圧縮できる便利なサイトがいくつか存在し、AndroidやiPhone(iOS)からも利用可能です。以下は無料で利用できる動画圧縮サイト5選です。

  • https://www.videosmaller.com/jp/
  • https://www.youcompress.com/ja/mp4/
  • https://www.veed.io/ja-JP/tools/video-compressor
  • https://www.freeconvert.com/ja/video-compressor
  • https://compress-video-online.com/jp/

中でも、videosmaller は特に人気が高く、簡単に動画のサイズを縮小できるサイトです。このサービスはインストール不要で、画質をほとんど劣化させずに無料で利用できます。動画ファイルのサイズを小さくすることで、ストレージの節約や共有の利便性が向上します。オンライン動画圧縮サイトを利用して動画ファイルのサイズを圧縮する手順は以下の通りです。

  1. まずはhttps://www.videosmaller.com/jp/ をウェブブラウザーで開きます。
  2. そして、「閲覧する」をクリックして、動画ファイルを追加します。
  3. その後、「低圧縮レベルを使用」、「動画の横幅」を設定してから、動画をアップロードします。
  4. しばらく待つと、「ダウンロード」ボタンをクリックして、変換された動画をダウンロードします。変換は動画の長さや通信速度によって時間がかかる場合があります。
  5. 動画-圧縮-サイト

方法3. 動画変換ソフトFFMPEG

FFmpeg は、MP3、AVI、MP4、WAV、FLVなどの一般的なフォーマットをサポートする、強力なビデオ処理ツールです。オーディオとビデオのエンコード、デコード、圧縮、トランスコードすることができます。FFMPEGで動画を圧縮するための基本的な方法は次の通りです。これは、基本的なFFmpegの圧縮コマンドだけです。実際の状況に応じて、解像度、フレームレートなど他のパラメータを調整することができます。

  1. コマンドプロンプトを開きます。 FFMPEG
  2. 以下のコマンドを入力します:
    ffmpeg -i input.mp4 -c:v libx264 -crf 20 -c:a aac -b:a 128k output.mp4

    ※ 「input.mp4」は圧縮される元のビデオファイルの名前、「output.mp4」は圧縮後に生成される新しいファイルの名前です。
    「-c:v libx264」は、ビデオ圧縮に H.264 エンコーダーを使用することを意味します。
    「-crf 20」は、ビデオ品質を調整することを意味し、値が低いほどビデオ品質は高くなりますが、ファイルサイズは大きくなります。通常、15~25の値でビデオ品質を調整することをおすすめします。
    「-c:a aac -b:a 128k」は、オーディオ圧縮に AAC オーディオエンコーダーを使用し、オーディオビットレートを 128k に設定することを意味します。

  3. Enterキーを押して、圧縮コマンドを開始します。 FFMPEG-動画圧縮
  4. 圧縮の進捗状況や出力ログを確認します。完了すると、指定した出力先ディレクトリに完成した動画ファイルがあります。

方法4. 動画からGIFへの変換

短い動画である場合、動画をGIFに変換するのもいい方法です。動画をGIFに変換すると、画質がかなり落ちますが、サイズも結構小さくなります。動画をGIFに変換するには、たくさんの方法があります。ラッコツールズ工房、gifmagazine、gifsなどの動画GIF変換サイトがあります。

ラッコツールズ工房を例にしてこの方法を説明します。ラッコツールズ工房 は、動画GIF変換サイトです。動画ファイルから一部のシーインをGIFに作成することができます。ラッコツールズ工房の動画GIF変換ツールは使いやすいですが、mp4、ogv、webm、m4vの形式の動画しか対応できないことをご注意ください。詳細の動画圧縮手順は以下のとおりです。

  1. まずはラッコツールズ工房のページをウェブブラウザーで開きます。
  2. MP4動画ファイルをラッコツールズ工房にアップロードして、動画を再生します。
  3. その後、動画をカットして、開始時間と終了時間を設定します。この変換ツールでは、時間だけでなく、速度、幅、高さなどのパラメーターを設定することもできます。
  4. 設定が完了した後、GIFファイルをプレビューすることができます。「GIF作成」をクリックします。
  5. 動画の圧縮プロセスが完了した後、保存先を指定して動画ファイルをダウンロードします。
  6. 動画-GIF-変換

動画圧縮方法の比較

以下は各方法のメリットとデメリットの比較表です。

方法 メリット デメリット
Leawo Prof.Media ・解像度、ビットレート、フレームレート、ファイル形式、再生時間などすべての要素が調整可能。
・Windows、Mac OS両方対応
・使いやすく、初心者にも優しい
・無料版の場合、五分間の動画しか出力できない
オンラインフリーサイトvideosmaller ・無料で動画圧縮可能
・スマホで利用可能
・動画がアップロードできない可能性がある
・オーディオ編集に対応していない
FFMPEG ・無料で使える ・ソフトをインストールするのが難しい
・初心者にとって使いにくい
動画からGIFへの変換 ・サイズを大幅に削減できる
・ファイルの形式が変換される
・画質が落ちる

動画ファイルのサイズを圧縮するためのポイント

動画ファイルサイズの圧縮方法を説明する前に、動画サイズに影響するいくつかの重要な要素を理解する必要があります。これらの要因は動画のファイルサイズを決定し、画質や再生パフォーマンスにも影響します。ここでは、動画を圧縮する際に注目すべきポイントをいくつか紹介します。

1. コーデック

コーデックとは、ビデオやオーディオデータをエンコード/デコードするプログラムです。H.264 (AVC)、H.265 (HEVC)、VP9 などがあります。これらのコーデックは、非可逆圧縮ですが、ビデオの品質を維持しながら、ファイルサイズをより効率的に圧縮できます。最新のH.265(HEVC)やAV1は、従来のH.264(AVC)と比べて同等の画質でファイルサイズを半分以下に抑えられる可能性があります。

2. 解像度

解像度は動画画面の横と縦のピクセル数の総数です。1080P(1920*1080)、720P(1280*720)、480P(640*480)、360P(640*360)などがあります。解像度が高いほど、動画ファイルのサイズは大きくなります。動画の解像度を下げると、画質は落ちますが、ファイルのサイズが小さくなります。画質にこだわりがある場合、解像度の調整は慎重に行う必要があります。

3. ビットレート(kbps)

ビットレートは「毎秒あたりの映像/音声などの情報量」で、数値が高くなるにつれて映像が鮮明になります。ビットレートが低いほど、動画ファイルのサイズは小さくなります。ビットレートは映像の画質に関係しますが、ビットレートが高すぎても映像の画質は上がりません。下記の表を参考して、適切な範囲でビットレートを設定してください。

解像度 ビットレート(kbps)(1mb/s=1000kb/s)
480P(720*480) 2.5 Mbps
720P(1280*720) 7.5Mbps
1080P(1920*1080) 8Mbps
4K(3840×2160) 35-45Mbps

動画ファイル形式(フォーマット)

動画ファイル形式は「コンテナ」とも呼ばれ、コーデックという技術を使って音声や動画の容量を圧縮し、それぞれコンテナへ格納しています。「MP4」「MOV」「AVI」などがあります。フォーマットによって、使用できる機器や画質、ファイルサイズ、互換性が異なります。動画のサイズが大きい場合、別の形式に変換することで容量を縮小できます。圧縮効率が高く、最も汎用性の高い「MP4」への変換をおすすめします。

フレームレート

フレームレートは「毎秒あたりのフレーム(コマ)数」で、数値が高くなるにつれ映像が滑らかに再生されます。一般的な動画では24〜30fpsで十分です。スポーツや高速な動きを含む映像では60fpsが望ましいですが、ファイルサイズは比例して大きくなります。

他の圧縮テクニック

ファイル構成に関する上記の要素に加えて、次のヒントを使用して動画のサイズを小さくすることもできます。

  • インテリジェント・シーン検出:動きの少ないシーンではビットレートを下げ、激しい動きのあるシーンでは上げるなど、シーンごとに最適な圧縮を行います。
  • 音声圧縮の最適化:AAC形式で128kbps程度に設定すれば、ほとんどの場合十分な音質が得られます。
  • 不要部分のカット:動画の再生時間が長ければ長いほど、サイズが大きいです。冒頭や末尾の無音部分、長すぎる静止画などを適切にトリミングします。

まとめ

動画ファイルを圧縮してサイズダウンする方法はさまざまあります。解像度、ビットレート、フレームレート、ファイル形式、再生時間などの要素を調整するのが基本的なポイントです。適切な設定を行うことで、Leawo Prof.Media、動画圧縮サイト、FFmpegなどのツールを利用して、劣化を最小限に抑えながら動画を圧縮することができます。上記で紹介した方法だけでなく、powerdirector、窓の杜などのツールを利用することもできます。ただし、圧縮しすぎると画質が低下する可能性があるので注意してください。