映像の解像度は、標準画質からウルトラハイビジョン、さらにその上へと時代とともに進化し、解像度が高くなればなるほど、より緻密で生き生きとした映像が得られるようになります。いよいよ、4K Ultra HDという史上最高のフォーマットが登場しました！この記事では、4K Ultra HD Blu-rayの特徴を解説して、4K UHD Blu-rayの再生・コピー・変換方法を説明します。

目次

4K Ultra HD Blu-rayとは

映像の解像度、つまり映像を構成する画素数は、技術の進歩に伴い年々大きくなっています。4K Ultra HD Blu-rayとはなんですかという問題を解答する前に、映像の解像度の変遷を簡単に説明します。

映像の解像度の変遷

動画の解像度が上がるにつれて、画質も大きく向上しています。解像度が高いということは、画素数が多いということであり、映像はより細かく、色や光の微妙なグラデーションを表現することができる。その結果、よりリアルで臨場感のある視聴体験が可能になるのです。

  • 標準画質(SD): テレビとビデオに最初に広く採用されたフォーマット。解像度は通常640×480ピクセル、つまり 480p。
  • 高解像度（HD）: その名の通り、標準画質を大幅に向上させたもので、解像度は1280×720ピクセル、つまり720p。
  • フルハイビジョン（FHD）: 1080pとも呼ばれ、解像度は1920×1080ピクセルで、HDよりもさらに向上している。
  • UHD（Ultra High Definition）: 現在最も高解像度のフォーマットで、解像度は3840×2160ピクセル、つまり2160p。
  • 8K: 次世代の映像解像度で、解像度は7680 x 4320ピクセル（4320p）です。現在、一部のメーカーやコンテンツ制作会社で採用されているが、まだ広く普及していない。

4K Ultra HD Blu-rayとは

4K ULTRA HDはDVD、ブルーレイに続く新しい規格のディスクメディアです。正式には4K ULTRA HD Blu-ray（ヨンケー・ウルトラ・エイチ・ディー・ブルーレイ）と呼びます。ディスクの大きさは従来のブルーレイやDVDと同じく直径12cmです。

これまでのブルーレイは2Kの解像度（ハイビジョン）でしたが、4K ULTRA HDは約4倍の情報量を持つ「4K」です。また「HDR」（ハイダイナミックレンジ）と呼ばれる新しい技術によって映像のダイナミックレンジが向上しています。そして、色の再現力が豊かになった「広色域」化とも併せて大幅にスペックアップ。「4K」「HDR」「広色域」が4K ULTRA HDならではの特徴です。

Ultra_HD_Blu-ray

4K UHD BD（Ultra High Definition Blu-ray）は、高精細な映像を保存・再生するための光ディスクの一種です。高解像度の映像と音声を物理的な媒体に保存・再生するために開発された標準的なブルーレイディスクフォーマットを進化させたものです。4K UHD BDは、通常のブルーレイディスクよりも解像度が高く、通常のブルーレイが1920×1080ピクセルであるのに対し、3840×2160ピクセルです。また、フレームレートも高く、1秒間に表示できるコマ数が増えるため、より滑らかで臨場感のある映像になります。4K UHD BDは、高精細な映像だけでなく、ハイレゾ音源の保存・再生にも対応しており、最高品質の音声と映像を体験したいホームシアター愛好家に最適な製品です。

4K Ultra HD Blu-rayの特徴

4K ULTRA HDの特徴は、「4K」、「HDR」、「広色域」三つのポイントです。

  • 4K: これまでのブルーレイは2Kですが、4K UHD Blu-rayはその4倍の情報量がある。
  • HDR（ハイダイナミックレンジ）: 明るいところから暗いところまで、より人間の目で見たままに近い映像の再現ができる。
  • 広色域: 色の数がこれまでよりダン！と増える。
Ultra_HD_Blu-ray解像度

Ultra HD Blu-rayと通常のBlu-rayディスクの違い

Ultra HD Blu-rayと通常のBlu-rayディスクとはどう違うのでしょうか？

  • 解像度: 日本では横方向の画素数が約4000程度に達しているなら、4K映像と呼ばれます。UHD BDは3840×2160画素で、フルHDの約4倍の画素数を持ちます。UHDという正式名称は、UHDコンソーシアムが策定したものです。しかし、現在では4Kという言葉にも慣れてきているので、4K BD、2160Pや4K UHD BDと呼ぶ人もいます。それに対して、通常のBDの解像度は1920×1080画素で、フルHDと呼びます。
  • 色域: BDのカラーレンジはHDTV規格（BT.709）ですが、UHD BDはUHDTV規格（BT.2020）を記録しています。 BT.709は人間の目で見た自然な色の約35％を表現することができますが、BT.2020は75％を表現することができ、BT.709よりもはるかに多くの色を表現することができ、より豊かで鮮やかな色を表現することができます。残念ですが、現在の家庭用モニター（テレビやプロジェクターを含む）のほとんどが、BT.2020に対応できていません。
  • 色調: BDは8ビットで記録されており、つまり、それぞれの色を256段階で表現でき、赤、緑、青の3色を掛け合わせて1677万色のカラーバリエーションを得ることができます。 UHD BDは、8bitの64倍の色を得ることができ、カラーの変化の過程もより滑らかで自然になります。将来的には、UHD BDが12bitまで対応する可能性もあります。
  • 容量: UHD BDも通常のBlu-rayディスクも、一見すると12cmのディスクに見えますが、物理メディアはBD-ROM Version2.0に変更されています。普通のBlu-rayディスク（BD-ROM）は、最大2層のデータを記録でき、各層のデータ容量は25GB、つまり最大50GBのコンテンツを書き込むことができます。UHD BDでは、ディスクの記録層を最大3層に増やし、1層あたり33GBのデータを高密度に書き込み、最大で100GB近くの書き込みが可能になりました。
  • 規格: 規格のついて、従来のブルーレイディスク（BD-ROM）は、1層25GBのデータ容量で最大2層、50GBのコンテンツを記録することができました。Ultra HD Blu-rayは、記録層を最大3層まで拡張し、1層33GBのデータを最大100GBの書き込み容量が実現できます。Ultra HD Blu-ray Discは、AACS 2であるAACS DRM技術を用いていましたが、従来のDVDやBlu-rayと異なり、リージョン制限がありません。

4K Ultra HD Blu-rayを再生する方法

4K ULTRA HDを再生するためには4K ULTRA HD対応のプレイヤー（あるいは再生が可能なレコーダー)とHDRに対応した4Kテレビを組み合わせるのがベストです。

UHD BDの再生が対応できるデバイス

UHD BDは、内部データの記録方法を変えるだけでなく、従来のブルーレイディスクの物理的特性も変えるため、UHD BDの内容を読み取るには、互換性のあるプレーヤーが必要です。UHD BD Blu-rayディスクの再生ができるデバイスを購入する場合、一番簡単な識別方法は、本体やケースにUHD BDマークがあるかどうかです。

  • BDプレーヤー: DP-UB9000、DP-UB45、UBP-X800M2、UBP-X800、UBP-X700…
  • 家庭用ゲーム機: PlayStation5、Xbox One X、Xbox One S、Xbox Series X
  • ラップトップパソコン: VAIO S15…
  • レコーダー: Panasonic 4X1000、4X600、4T402、4T302…SONY BDZ-FT3000、BDZ-FBT4000…

パソコンでUHD BDを再生するための要件

パソコンでUHDBDを再生する場合、コンピューターのハードウェアに厳しい要件があります。

  • オペレーティングシステム: 64ビットWindows10バージョン1709以降
  • プロセッサー: IntelSGX互換の第7世代以降のバージョンのIntelCoreプロセッサー（使用するマザーボードはIntel SGXもサポートしている必要があります）
  • グラフィックカード: HDCP2.2以降と互換性のあるIntelCPU内部ディスプレイ（Intel UHD Graphics 630、Intel Iris Graphics 640以降である必要があります）
  • ディスプレイ: HDCP2.2以降をサポートするディスプレイ
  • 再生ソフトウェア: UHD BDをサポートする再生ソフト（Leawo Blu-ray Player、Cyber​​Link PowerDVD Ultra、WinDVD PROなど）
  • UHD Blu-rayドライブ: お使いのBlu-rayドライブは4K UHD Blu-rayに対応しているかもしれません。一部のBlu-rayドライブは元々UHD Blu-ray対応していますが、メーカーの設定により、対応できなくなりました。こちらの記事で、該当する光学ドライブの機種とブロック解除方法を確認してください。

4K Ultra HD Blu-ray再生ソフトについて

Blu-ray再生ソフトは基本的に有料です。無料かつ4K UHD Blu-rayの再生が可能なLeawo Blu-ray Playerという再生ソフトをおすすめします。

  • PowerDVD: PowerDVD は、4K、8K、HDR10 にも対応する動画再生ソフトです。BD、DVDだけでなく、Power DVDは幅広いビデオフォーマットにも対応しています。更に、TrueTheaterなどの品質向上技術も搭載されているので、 PowerDVDは、今最も最強のBDプレーヤーと言っても過言ではありません。
  • WinDVD UHD BD: WinDVD UHD BDは光学ドライブとセットで販売されることが多いです。※WinDVD Proは、UHD BDの再生ができません。
  • Leawo Blu-ray Player: 珍しいブルーレイ再生フリーソフトです。Leawo Blu-ray Playerを購入しなくても、UHD BD、Blu-ray、DVD、幅広いメディアを再生することができます。それだけでなく、このソフトのアップグレードも無料です。マルチアングルなどの機能も搭載されているので、家庭用で十分です。
Leawo Blu-ray Player
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☉ UHD BD/Blu-ray/DVD再生可能！
☉ AACS対応！市販のブルーレイを簡単に再生！
☉ リージョンフリー！海外Blu-ray/DVDにも対応！
☉ 高精細な映像品質を備え、4K動画でもロスレス！
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4K Ultra HD Blu-rayをコピー・ダビングする方法

Leawo Prof.Media
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☉ BD・DVDをMP4、MKVなどの形式に変換！
☉ BD・DVDを簡単にコピーして、バックアップ！
☉ 動画、ISOファイルを空のBD・DVDに焼く！
☉ 動画ファイルを180種類以上の形式に変換！
☉ 4K UHD BD / Blu-ray / DVDに対応！
☉ 必要な機能のみを個別に購入可能！
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  1. まずは、Leawo Prof.Mediaを開いて、「UHDコピー」機能を選択します。
    2. BD-追加
  2. BDを選択すると、Blu-rayの概要（時間、サイズなど）が表示されます。Blu-ray中の映像をプレビューすることができます。また、Blu-rayの字幕と音声言語を選択することができます。 ソフトウェアの左下隅に、Blu-rayのコピー先を設定する必要があります。BDを16：9/4：3（アスペクト比）で、BD50/BD25/DVD-9/DVD-5（空のディスクの規格）にコピーできます。
    3. BD-プレビュー
  3. 設定の行いが終了した後、緑の「コピー」をクリックして、BDコピー設定を行います。BDを新たなBDにコピーするだけでなく、ISOファイル、BDフォルダに作成することも可能です。 複数ドライブが搭載されているパソコンなら、空のディスクをドライブに入れて、ソフトウェアで「コピー先」の「空のディスク」にチェックを入れて、コピーすればいいです。
    4. BDコピー
  4. ドライブが一つしか搭載されていないでも、「コピー先」で「元のディスク」にチェックを入れてください。途中に、下のようなエラーメッセージが表示されます。その時、元のディスクを取り出して、新しい空のディスクをドライブに挿入すればいいです。コピープロセスが自動的に続けます。
    5. BD-バックアップ

    動画ガイド：

4K Ultra HD Blu-rayをリッピングしてMP4に変換する方法

  1. まずは、Leawo Prof.Mediaをお使いのPCにインストールして、開きます。そして、「UHD変換」機能を選択します。
    2. Leawo Prof.Media
  2. 「変換」モジュールを開いて、4K UHD BDを選択ます。そして、動画の概要が表示されます。動画編集、字幕追加ができます。
    3. 動画概要
  3. 「編集」ボタンをクリックすると、透かし追加、効果調整、トリミング、映像3D化などの動画編集ができます。
    4. 動画-編集
  4. 動画の出力形式を設定します。MP4だけでなく、AVI,WMV,MP3,AAC,MKVなどの動画にも対応しています。
    5. 出力形式
  5. 最後は「変換」ボタンをクリックして、保存先を設定して、動画を出力します。
    6. MP4出力

    動画ガイド：

4K動画書き込み！Ultra HD Blu-rayを作成する方法

4K動画をUHD Blu-rayに書き込みたい場合、オーサリングソフトが必要ですよ。詳細のやり方は下記の記事をご覧ください。

【4K UHDブルーレイ オーサリング】4K動画をUHD Blu-rayに書き込む方法
近年、4K映像技術は徐々に主流となり、日常生活の中でますます重要な役割を果たすようになっています。 レンズ技術の向上により、iPhoneもAndroidも基本的に4K動画の撮影に対応しています。この記事では、4K動画を紹介して、4K動画を編集して作成する方法と4K動画をUHD Blu-rayに書き込む方法を説明します。目次4K動画について4K動画を編集して作成する方法4K動画をUHD Blu-rayに書き込む方法4K動画について4K映像とは、従来のHD映像（1920×1080ピクセル）よりもはるかに高い3840×2160ピクセルまでの解像度を持つ映像コンテンツのこと...

4K Ultra HD Blu-rayに関するよくある質問

Q. 4KULTRA HDは4Kテレビでなくても再生はできますか？

4K ULTRA HD対応のプレイヤーには4K画質を2K画質にダウンコンバートする機能が搭載されていますので、従来のハイビジョンテレビでも見ることが出来ます。（ただしこの場合は4Kではなく2K画質になります）

Q. 4KULTRA HDはHDRに対応していない4Kテレビでも見ることはできますか？

HDRに対応していない4Kテレビ(もしくはプロジェクター）での視聴も可能です。4K ULTRA HDプレイヤーにはHDRから従来のSDR（スタンダードダイナミックレンジ）への変換機能が搭載されています。しかし、4K ULTRA HDのポテンシャルをフルに引き出すためにはHDRに対応している4Kテレビ（もしくはプロジェクター）でのご視聴をお薦めします。また、4K ULTRA HDのクオリティをキープするためにも、HDMIver.2.0ハイスピード規格対応のHDMIケーブルをお使いください。

まとめ

4K ULTRAHID」はまったく新しいディスクで、ブルーレイよりもハイスペック、史上最高のクオリティです。この記事では、4K Ultra HD Blu-rayとは何ですか？uhd bdの再生・コピー・作成・変換方法をまとめました。4K ULTRA HDならではの史上最高のクオリティを存分にお楽しみください。